冬至。「 月さびよ 」
ごきげんよろしゅうございます。
冬至
今日は冬至。世の中は師走で例年通りいそがしい人々。
ここ数年、僕にとって冬至はとても重要な意味を持っています。
それはこの冬至の時節に感じることが出来るであろう、
千利休の侘びの精神があるからだ。
日頃ついつい欲がでて、もっともっととほしいものが出てしまう。
しかし利休さんはいう。
冬枯れの何もない景色に、満ち足りる心が湧いてくる。
春にはこの景色に、新緑が生え、花が咲くから。
この時僕は、
こっちの方が豊かじゃない?
または新しくない?
って感じてしまう。
冬至はこのような利休さんの侘びを体感できるかもしれない大切な季節となっている。
今日は今年最後の満月をみている。
日本の幽玄な美に包まれている。
幸い福きたる。
夜空一面が分厚い雲に覆われているが、月のところだけかすかでおぼろげ。
ときより雲が切れて、確かで深奥なさま。
「 月さびよ 」
ご縁に感謝。